2017年11月11日土曜日

高等学校の歴史教科書用語と歴史系大学入試の出題用語に関する調査へのご協力のお願い


現在、文部科学省では2022(平成34)年から使用する高等学校の教科書において小中高のすべての科目で「主体的で対話的な深い学び(アクティブラーニング)」の導入をめざしています。ところが、高等学校の歴史教育では、従来、教科書に収録した用語の暗記中心の教育が行われることが多かった上、教科書の収録用語が改定の度に増大し、古代から始めた授業が近現代まで到達せずに終わることが多くみられました。
その上、大学入試では、一部に思考力・表現力を問う記述式などの出題が増えてきたものの、多くの大学では依然として用語の暗記力を問う問題が出題され続けています。

このような現状の改善なしには、歴史的な思考力を育成する授業を大幅に増やすことは難しいと思われます。そこで、当会では、日本学術会議高校歴史教育分科会や日本歴史学協会歴史教育特別委員会とご一緒に、高等学校の歴史教科書と大学入試の歴史系の出題用語に関連した用語精選基準に関するアンケート調査を実施することにしました。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

また、当会では、独自に世界史Bと日本史B教科書に収録する用語の精選第1次案を作成しました。それは、過剰になっている用語精選の議論が具体的な形で進むきっかけになることを願ってのものです。今後、来年2月末までに上記のアンケート調査を行い、その結果に基づいて用語精選の最終案の作成に進みたいと考えております。それ故、この用語精選第一次案に対するご意見もお寄せくださるようにお願い申し上げます。

ご返事は、3者によるアンケート調査も、当会独自の用語精選第一次案に対するものもどちらも、下記にお送りくださるようにお願い申し上げます。

 郵送の場合は、
 〒612-8522 京都府京都市伏見区深草藤森町1
   京都教育大学教育学部日本史研究室気付 
   高大連携歴史教育研究会事務局

 また、高大連携歴史教育研究会のホームページでも、アンケートの回答を行うことができます(現在、更新作業中。近日、公開)。合わせて用語精選第一次案への意見欄も設けられておりますので、そちらにもご意見をお寄せください。

0 件のコメント:

コメントを投稿