2016年7月21日木曜日

地域の戦争体験から考える近現代史(8/6@静岡)


静岡大学の岩井淳先生より、「地域の戦争体験から考える近現代史」に関する研究会のご案内をいただきましたので、お知らせします。


地域の戦争体験から考える近現代史

報告者 川喜田敦子 (中央大学文学部)
       「ドイツ系住民の「追放」とその記憶―被害と加害のはざまで―」
    土居 和江 (静岡平和資料センター)
           「高校生と、大学生と、地域の人びとと、共にする歴史研究」

司 会 岩井 淳 ・ 今村直樹  (静岡大学人文社会科学部)

日 時 2016年8月6日(土)14:00~18:00

会 場 静岡大学人文A棟6F大会議室
http://www.shizuoka.ac.jp/access/map_shizuoka.html

入 場 無 料

今回の研究会では、「地域の戦争体験から考える近現代史」という共通テーマを設け、地域の人々が戦争に巻き込まれ、被害者となるだけでなく、時には加害者ともなり得る歴史を、ドイツと日本の近現代史から探ります。2022年度から高校の地歴で新設が決まった「歴史総合」は、近現代史中心の科目ですが、そこでも戦争の取り扱いが大きな課題となっています。

 報告者のお一人、川喜田敦子先生は、第二次世界大戦後、敗戦によって失われた旧ドイツ領と東欧一帯から、ドイツ系住民が大量に強制移住させられた事実に注目し、ドイツ人の戦争被害の象徴ともいえる問題を扱います。被害の過去をめぐる一国史的な認識をどう乗り越えていけるのか、また、二国間の被害=加害関係を踏まえつつも、それだけにとどまらない地域史的、世界史的な視座にどう接続するのかを掘り下げていただきます。

 もう一人の報告者、土居和江先生は、長年、静岡平和資料センターで活動された実績を踏まえ、静岡県の島田の戦争について高校生と調べた経験や、藤枝の人々と協力してなされた満州開拓調査についてお話しいただき、現在、平和資料センターで進行中の大学生との「防空壕」調査についても報告いただきます。ドイツと日本の戦争体験を比較しながら、地域史と日本史・世界史の繋がりについて議論ができれば幸いです。みなさん、ふるってご参加ください。

主催:

静岡大学人文社会科学部学部長裁量経費「歴史教育の地域的基盤形成を目指した教材・教授資料の探究と高大連携の推進」
静岡歴史教育研究会

問合せ先:岩井 淳(静岡大学人文社会科学部)YQS02036[@]nifty.com

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